授業のペースや難易度についていけなくなる
集団授業ではカリキュラムが決まっているため、基本的に授業は先生のペースで進み続けます。くわえて先生側も、大勢の生徒さんを教えるなかで、個別の生徒さんの苦手をひとりひとり授業内で見つけてフォローするのはどうしても難しくなってきます。そのため、わからなかった箇所は生徒さんが自分で対応する必要が出てきてしまうのです。
しかし、中には引っ込み思案でなかなか大勢の前で挙手して先生に質問するということに抵抗のある生徒さんもいます。それならばと、授業後に質問しようとしても、多くの生徒さんが質問にくる中、何がわからないかを明確に短時間で表現しなければならず、挫折してしまい、結局わからないところがわからないまま放置されるというケースもしばしばあるのです。
苦手な先生でも簡単に変えられない
教え方の上手い・下手や、しゃべり方が聞き取りやすいなどは個人によって感じ方が異なりますし、先生と生徒さんの相性でどうしてもあわないことがあります。生徒さんにとって、相性のいい先生に教えてもらえればグンと成績が伸びますが、逆に相性が悪いと成績が落ちてしまうことすらあります。ところが、集団指導塾では一度担当になった先生は、先生の数の問題もあり、一人の生徒さんの都合で簡単に変わることはほとんどありません。
違う先生の指導を受けるために、違うクラスを希望して変更したとしても、生徒さんの実力と乖離したクラスや、仲のいい友達が一人もいないクラスに変更されてしまい、モチベーションが極端に下がってしまうケースもしばしば見受けられます。